Q.夜中に何度も目が覚めてしまう。どう対処したらいいか?

A.睡眠薬を飲む
B.悩みや不安を抱えていないか見直す

それは本当に「不眠症」か

加齢とともに中途覚醒(睡眠中に目が覚めること)が起きやすくなり、高齢者になると途中で起きない人のほうがむしろ珍しくなります。夜中に何度も目を覚ますこと自体に悩む必要はありません。

心配なのは、早とちりして不眠症と自己診断して、睡眠薬に頼るようになることでしょう。

中途覚醒は、不眠症の症状の1つです。ただ、中途覚醒があるからただちに不眠症というわけではありません。

不眠症とは、適切な環境があるにもかかわらず、睡眠障害が起きて日中に何らかの支障をきたす状態を指します。

裏を返すと、適切な環境がないために眠れないのであれば、それは不眠症以前の問題である可能性が高いのです。

実際、睡眠障害を訴える人の多くは、適切な環境が整っていないから眠れないだけの場合が多くあります。

たとえば夜中に目覚めるのは寝具が合っていないからかもしれないし、室内の温度調節ができていないせいかもしれません。掃除をしていないためにダニが繁殖して、かゆくて目が覚めてしまうという可能性もあります。これらが原因ならば、環境を整えれば済む話です。

考えられる原因を改善しても睡眠障害が続くなら、そこではじめて睡眠薬の出番です。現代の睡眠薬は、以前より副作用のリスクが減って安全性が高まっています。

ただ、どのような薬であれリスクがゼロになるわけではありません。まずは環境や生活習慣を見直して、それでも改善しなければ医師の診断と処方のもと、適切に睡眠薬を服用する。この順番を守ることが大切です。