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  • 枫凌 推荐于 2016-12-05 13:58
  • 原文语言:日文
  • 所属分类:自然
米国フロリダ?キーズ沖の温暖な海のどこかを、「シルビア」と名付けられた大魚が泳ぎ回っている。希少なハタ科の魚イタヤラの1匹で、体長は180センチほどで、ゴールデンレトリバーのように人懐こい。

シルビアは2014年、ファビエン?クストー氏が海底に設置された海中研究室「アクエリアス」で探査に携わっていたとき、もう1匹の仲間と一緒にたびたび姿を見せていたという。著名な海洋科学者シルビア?アール氏にちなんでクストー氏が名づけた。(参考記事:「海を守る“深海の女王”シルビア?アール」

シルビアよりもさらに体の大きなもう1匹には、クストー氏の祖父ジャック?クストー氏の頭文字を取って「JYC」と名づけた。(参考記事:「アクアラングを発明したジャック?イブ?クストーを支援」

「ほぼ毎日のように目にしていたものですから、海を象徴する名前をつけました。アール氏の一番好きな魚がイタヤラだとは、ずっと後になって知りました」

しかし、誰もがクストー氏のように温かい目で見守っているわけではない。北大西洋の西側に生息するイタヤラが乱獲で絶滅寸前になっていた1990年、米国の州と連邦政府がその捕獲を禁じた。おかげで、最近は数が回復に向かっている。

今も近絶滅種に指定され、かつては数多く生息していた場所でもまだほとんど姿を見ることはできないが、数が増えてきたイタヤラが今度は他の魚に対して脅威となっていると、地元の漁業関係者や釣り人たちは証言する。

本当に大食漢なのか

インターネットでは、イタヤラがダイバーを引きずり回して獲物を横取りする姿などの動画が複数公開されている。(参考記事:「【動画】巨大魚がダイバーを獲物ごと引き回した!」

「今では何も捕れなくなってしまった漁場がたくさんあります」。小型漁船の船長で、キーウェスト漁業組合長のブライス?バー氏は語る。「釣り針にかかった魚を、1匹残らず奪い去っていきます。近づいてくる漁船の音がやつらにとっては夕食の合図なんです」

イタヤラは、フロリダのサンゴ礁に集まるフエダイやハタといった小さな魚も食いあさり、それらの魚も激減しているという。

「やつらは選り好みをしません。ほとんどの漁業関係者は、イタヤラを排除すべきだと言っています。食物連鎖の頂点に立つイタヤラが過剰に保護を受けているおかげで、他の魚たちが次々に食べられてしまっています」(参考記事:「巨大魚イタヤラ、サメをひと飲みに」

現場の声はもっともらしく聞こえるが、研究者に話を聞くと別の側面が見えてくる。イタヤラを数十年にわたって研究してきたフロリダ大学の元海洋生物学者クリス?コーニッグ氏(現在は定年退職)は、「人々はあらゆる理由を挙げてイタヤラを排除すべきだと言いますが、この魚はそもそもここフロリダ原産で、自然な環境の一部として生きているだけです。我々人間がやって来るよりもはるか昔、数百万年も前からすみついているのです」


コーニッグ氏がまだ少年だった頃、イタヤラは価値のない魚と考えられていた。しかし、当時からその魅力に取りつかれてきた氏は、妻でフロリダ州立大学の研究者でもあるフェリシア?コールマン氏とともに、「うそか、まことか」と題された記事をオンラインで発表して、イタヤラに関する誤った情報を正し、その食生活や生物学的な特徴について詳しく説明している。

「何年もかけて、間違った知識を訂正しようとしてきました。人々は、イタヤラが大きいからたくさん食べなければならないと思っているようですが、メキシコ湾では、フエダイの漁業は20年前から持続可能なレベルを下回っているのです」(参考記事:「フエダイの仲間、フロリダ?コンチ礁(2003年)」

釣り人に人気の大物

イタヤラは、特にどう猛というわけでもない。

「口の中で一番長い歯でも、3ミリしかありません。確かにとがってはいますが、たとえ彼らを怒らせて襲われたとしても、ちょっと発疹が残る程度の被害で済みます。かむ力もとても弱く、獲物をかみ砕くことなく丸のみします」

イタヤラ漁の解禁を求める声は、主に趣味の釣り人から上がっていると、コーニッグ氏は言う。

というのも、フロリダ?キーズで釣れる魚のなかでも、イタヤラは昔から特別な存在だった。大物を釣り上げ、カメラに向かってポーズを取る人々。そんな古い写真を見ると、イタヤラは必ずと言っていいほど、人間より大きな体をしている。これが、イタヤラ釣りの醍醐味なのだ。(参考記事:「1958年、フロリダ?キーズ近海での1日の釣果とともに笑顔で写真に収まる家族」

イタヤラは最長で40年生き、体長は240センチ、体重は360キロに達することもある。これを釣り上げるのは、狩猟でゾウやライオンを仕留めるのに匹敵する。イタヤラを超える海の大物といえばサメくらいのものだが、こちらはほとんど捕まることがない。

「手のひらサイズの小魚を釣って、写真で自慢したいと思う人などいないでしょう」とコーニッグ氏は話す。

巨大魚と一緒に泳げる海

フロリダ州魚類野生生物保護委員会は、2004年、2010年、2015年の3回にわたりイタヤラの個体数を調査したが、いずれも漁を解禁するまでに回復したとはいえないと判断された。

「捕獲を禁止する直前に、個体数がどこまで減っていたのかはっきりしていません」と、委員会の広報担当者アマンダ?ナリー氏は言う。「もともとの5%以下まで減少したのではないかと推測していますが、大変低いレベルです」

ナリー氏によると、委員会は当面の間、調査結果を見直す予定はないという。

かつてイタヤラが豊富だった頃に水中銃を使って漁を行っていたダン?デマリア氏は、今では捕獲した個体よりも、海の中を泳いでいるイタヤラの方が価値が高いと考えている。エコツーリズム人気のおかげで、イタヤラと一緒に泳いでみたいというダイバーや観光客が世界中からフロリダを訪れる。長生きの魚にとっては最も理想的な解決策だと、デマリア氏はいう。(参考記事:「マナティー 保護か観光か」

繁殖期のイタヤラは、特に見ものだ。この時期、冷たい海水を求めて北上し、50匹ほどが群れをなしてフロリダ州パームビーチ沖にやって来る。

コーニッグ氏も、「小さなフォルクスワーゲンほどもある魚のすぐそばまで近づき、顔をなでたり、一度に30匹と一緒に泳いだりできる場所は、世界中でもここしかありません」と同意する。

保護と漁業の両立は可能か

しかし、エコツーリズムでできることにも限界がある。そして、イタヤラは今でも違法に捕獲されているという。

コーニッグ氏はイタヤラに関する新たな分析結果をまとめ、持続可能性を前提として制限を設けたうえで、若いイタヤラの漁を解禁する計画を提案している。そのデータは、このような漁法が結果的には保護につながると示唆している。

イタヤラを所持することは違法であるため、「殺された個体が海の底に捨てられてしまっているのが現状」だという。

「捕獲したい人々とダイビングしたい人々、双方の要望を取り入れ、さらに個体数の密度にも影響を与えないような妥協点を見つけられればと思います」(参考記事:「フロリダ沖のでっかい魚」

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